生理痛と病気
子宮の奇形
生理痛の原因として、子宮の奇形がある場合もあります。
生理痛が必ず起こるというわけではなく、不妊症や習慣流産のために検査をして、子宮の奇形が分かるというケースも、まだまだ多いようです。
子宮の奇形は、子宮上部が弓状になる「弓状子宮」、子宮体部が２つに分かれる「単頸双角子宮」、子宮頸部まで２つに分かれる「双頸双角子宮」、腟まで２つに分かれる「重複子宮・重複腟」などがあります。
子宮の奇形の症状は、これらの奇形の形態によっても、現れ型が異なります。
また、妊娠した場合には、胎児が育つことが遅れることにつながったり、分娩時に子宮収縮異常や、胎児の回旋異常や、分娩停止の原因となることが、分かっています。
子宮の奇形については、治療は手術療法しかありません。
手術療法は、子宮の奇形によって、不妊症・習慣流産に陥っている場合や、留血症（膣とつながっていなく、生理時に血液を排泄できない子宮に、血液が溜まってしまう）がある場合にのみ、実施されます。
子宮の奇形、手術療法しか方法はない、といわれると驚いてしまうかもしれませんが、最近では体に負担の少ない治療法も確立されています。
信頼できる主治医の先生を早くに見つけて、不妊症などの相談ができる環境を、確立しておきましょう。
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