生理痛の基礎知識




セルフケアと病院受診の境目



「生理痛というは、多かれ少なかれ誰もが感じているものだ」という思い込みがあって、わざわざ病院に行く必要はない、と思う人もいるでしょう。

実際に、市販の鎮痛剤でも効果が得られる人もいますし、ツボ押し(仙骨のツボ、三陰交、中封を押す)や、生理痛緩和のための体操、カイロを貼る、といった対処法で効果を得られるという方もいます。

しかし、素人のできるこれらの方法には、限界もあります。

また、生理痛のなかには、何かの病気が潜んでいるということが原因で起こるものもあります。

生理痛の程度がひどくて、生理のたびに寝込んでしまう、家事・仕事ができない、といったレベルになるなら、それは「月経困難症」として、病院で治療の対象となります。

また、20歳くらいまでは、生理痛といっても市販の鎮痛薬を飲んで、しのぐことができていたのに、それ以降になって、急に症状が強くなってきたという場合には、何らかの疾患によって、そうなっている場合もありますので、是非とも病院で診察を受けてください。

実は筆者も、月経困難症で治療を受けています。

今は、画期的な治療法はまだなくて、対症療法しかないという病気でも、5年、10年経って、何らかの新しい治療法が確立されるという可能性もあります。

私もそういう経験があるので、是非とも希望を捨てずに、病院へいってください。


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